2014年02月22日

株は長期投資すべき?

過去の株式投資に関するデータをもとにして「一時的に下がった株でも、長期で保有し続ければ、最終的には損失が解消される可能性は高い」と主張する人がいます。
しかしそのデータには、高度成長期のデータを含んでいる場合もあり、今後もそれが通用するとは言い切れません。後から振り返れば、その当時は損失があっても、やがて利益に変えることができた時代だったといえるのであり、今後も同様の結果を得られると考えるべきではないでしょう。

「損を抱えても、長期で保有すればやがて値上がりの可能性が高まるから大丈夫」というアドバイスは、将来の値上がりを前提としているという点で、「この株は絶対に上がる」という詐欺のようなアドバイスともいえます。
もしそのアドバイスが本当に通用するなら、損は抱えておけばいいという短絡的な対処法で解決できます。あらゆる金融機関は不良債権処理などする必要がありませんし、金融機関が破たんすることもありません。

株などに対する投資は、常にその時の経済状況や今後の見通しを十分に把握し、今後どのような値動きとなるのかを改めて考えたうえで、行うべきでしょう。
長期保有すれば大丈夫という理論には、理屈上の欠陥があることも知っておいてください。
posted by FPスキル実践活用勉強会スタッフ at 21:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 金融資産運用・経済

2014年02月20日

リスクを年率換算することに意味はない

今日は、投資に関する話題です。リスクについて述べていますが、ここでいうリスクとは、価格変動リスクの大きさを表すものとお考えください。


長期投資の魅力を伝えるためなのか、長期投資にするほどリスクが低いことを示すグラフが提示されていることがあります。その中に、リスクの値を投資年数で割り算し、リスクを年率に換算して表示しているものがあります。たとえば、10年間におけるリスクが20%であれば、1年当たり2%のリスク、というように表現している場合があるのです。

収益率は年率で出すことに意味はありますが、リスクは年率で出すことに意味はありません(年ごとに出す意味はありますが)
月間の平均気温を日数で割り算するようなもので、割り算した結果には実質的な意味は含まれていなくなっています。

リスクをこのように年率換算すると、ほぼすべてのケースで長期投資ほどリスクは小さくなります。
仮に100年運用すれば、リスクの数値を100で割り算するので、ほぼ1%を切る数値となってしまいます。

しかしこの計算が実質的な意味を持っていないことを理解し、リスクを求めるには本来の計算式で求めたうえで、適切な比較のもとで判断することが重要です。

そもそも、「リスク」とは何かを、FPが十分理解していないケースも見受けられます。リスクという言葉が意味するものは非常に多岐にわたるのですが、価格変動リスクとは何かをきちんと押さえていることは専門家としても重要なポイントだと思います。
posted by FPスキル実践活用勉強会スタッフ at 10:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 金融資産運用・経済

2014年02月17日

株価の動きは正規分布?

本日は投資理論と正規分布についての話題です。
ちょっと小難しい話題かもしれませんが、お付き合いください。

FP試験の2級以上において、正規分布についての問題も出題されています。

様々な投資理論において、株価や円相場の変動は、正規分布に従うことを前提としています。
実際には、正規分布に近い変動を示すことは多いですが、厳密にはそうではないことが確認されています。(それに、正規分布であると数学的に証明されているわけではありません)

現実の値動き分布は、多少値下がりに方面に偏っているようです。これは、値上がりの時よりも値下がりの時の方が価格変動の勢いが強い傾向があるためです。

また実際の値動き分布の特徴として、極めて大きく値下がりする確率が、正規分布に比べてやや高くなっています。これは、大幅な下落の時には、金融機関の売りがさらに一斉に行われる傾向があるためと考えられています。

正規分布を使うことで、リスクやリターンを数学的にとらえやすくなるというメリットはあります。
しかし現実には多少なりともそれとはズレがあることを、感覚的または数学的にとらえておくことも、大切なことではないかと思います。
posted by FPスキル実践活用勉強会スタッフ at 19:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 金融資産運用・経済

2014年02月16日

プライベートバンクは脱税には協力しない

今日、プライベートバンクについて話をする機会がありましたので、このブログでもご紹介したいと思います。

プライベートバンクに資産を預けると、税務当局から守秘義務を盾に、その金額を非公開にしてもらえると考えている人がいます。しかし最近ではきちんと税務当局に必要に応じて情報提供をするケースが増えています。

プライベートバンクは、違法行為に手を染めることはありません。法を適切に順守のうえで可能な節税対策は行いますが、脱税になるようなことは行いません。
ただしどの国の法律が適用されるかによって損得が分かれることがあり、その指南をしてくれる場合はあります。

「プライベートバンクで【悪用】ができる」などと考えている人もいるようです。
しかし現実にはそうではなく、悪用することは難しいのが現実のようです。
posted by FPスキル実践活用勉強会スタッフ at 19:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 金融資産運用・経済

2013年12月31日

今年最後の記事ですが、【FP試験の解説】金融商品販売業者の重要事項説明の省略

今日は大みそか。2013年最後の日ですね。

みなさまはこの年末を、ゆっくりお過ごしのことと思います。
ご家族、ご親せき、また友人の方々と、この年末年始を有意義にお過ごしいただければと思います。
かくいう私は、通常の平日とあまり変わりなく、業務とともに過ごしています。気持ちは年末モードなのですけれどね(笑)

というわけで、大みそかの本ブログの内容も、昨日までと同じくFP試験の解説記事といたします。


2013年9月 FP技能士2級 実技(FP協会) 問2より

(エ)顧客から当該金融商品についての重要事項の説明は不要であるとの申出があった場合には、金融商品販売業者は重要事項の説明を行わなくてよいと定められている。

この記述は正しいです。だれに対しても強制的に重要事項の説明が必要というわけではなく、本記述のように顧客から説明不要と申し出があれば、重要事項の説明は免除されるという点を理解しておきましょう。


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【次回以降の、FP技能士3級・2級合格勉強会のご案内】
ファイナンシャルプランナー資格取得を目指す方々が集まり、一緒に楽しく学びあう勉強会です。
 ■2014/1/13(月・祝) 3級2級頻出重要ポイント対策勉強会
 ■2014/1/18(土) 2級応用問題/難問対策勉強会

いずれの勉強会も、学科と実技の試験対策を含んでいます。グループワーク形式もあり、参加者同士で交流や情報交換しながら、楽しく学べる勉強会です★
皆様のご参加をお待ちしています。参加申し込み、詳細はこちらから!
http://money-study.net/fp/session/
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皆様の周りに受験予定者がいらっしゃれば、ぜひ当勉強会をご紹介ください!

 
posted by FPスキル実践活用勉強会スタッフ at 16:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 金融資産運用・経済