2017年09月13日

リスク許容度を損失の大きさで測る場合の注意点

数千万円以上の資産を持っている方に対して資産コンサルティングや家計診断を行う場合、「資産運用」の提案をするケースがあるでしょう。
その場合、相手のリスク許容度を測り、その方に適した資産運用提案をすることが大切です。

リスク許容度の測り方は様々ありますが、その場合の一つの注意点をご紹介したいと思います。

資産運用における損失にどれくらい耐えられるかを測るために、
「100万円を投資した結果、20%の損失が出ることを許容できますか?」
というような質問をして、「許容できる」という回答を得たとします。

このとき、「この方は20%の損失まで耐えられるんだ」安易に判断してはいけません。
なぜなら「100万円ではなく手持ちの500万円を投資したとしたら、20%の損失は許容できない」と判断するかもしれないからです。

つまり、
100万円の20%=20万円の損失なら、許容できる
500万円の20%=100万円の損失なら、許容できない
というように、損失の絶対額で判断することがあるのです。

投資金額が大きくなるほど、同じ損失割合(マイナスリターン)であっても、損失の金額は大きくなります。
ですから、資産運用に投じる額も把握し、さらに万一の損失が生じた場合のライフプランニング(キャッシュフロー表)をも考慮して、リスク許容度を測ることが望ましいです。
資産運用提案を行う場合には、この点も参考にしてくださいね。

 

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■ 今後の勉強会の開催予定
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●9/18(月・祝) FP家計診断やってみよう(1億円以上ある方の定年前リタイア編)
このテーマに関する2つの相談事例を使い、FPとしてどのように資産
コンサルティングを進めていけばよいかを、実践的に学びます。

●10/22(日) 下記の2つの勉強会を、午前と午後に開催します
・家計シミュレーションソフトで家計の見直し&保険の見直しを自分でやってみよう
 (FPの方は、相談者の家計診断を効率よく行う方法を学べます)
・遺産が確定できず分割もできないという相続トラブルの解決&防止法

参加申し込み、勉強会の詳細はこちらから:
http://money-study.net/schedule.htm
※パソコン・スマートフォン両対応のサイトです。

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2017年09月07日

リタイア後に資産運用をすべきかどうか、というお話

次回の勉強会は、9/18(月・祝)に下記のテーマで開催します。

・FP家計診断やってみよう(1億円以上ある方の定年前リタイア編)

その予習となる情報提供も兼ねて、定期的にリタイアメントプランニングについて書いています。

今回は、リタイア後に資産運用を行うべきか、という話題です。
多様なリタイアメントプランニングがありますが、本日ご紹介する内容を、プランニングの一つの考え方として見ていただければと思います。

 
リタイア後の収入は、主に公的年金となる方がほとんどでしょう。
年金だけで暮らしていくことに不安を持ち、資産運用で収入を確保することを検討する人もいます。

FPとしては、ここで資産運用を提案したくなるかもしれません。
しかし、資産運用をすべきかどうかを、しっかり把握することが重要です。

 
リタイア後の資産運用は、余裕資金で行うべきです。
ということは、リタイア生活を送る方に、そもそも余裕資金があるのかどうかを把握しなければなりません。

老後のライフプランシミュレーションを行った結果、早期に資産が底を尽きるのであれば、資産運用以前に、まず生活設計を見直す必要があります。
資産運用をせずとも(運用益が常時0%で)問題のない収入と支出のバランスを整えることを、先に行うべきといえます。

不足する生活費を、資産運用で稼ぎ出すという発想は、安易な発想です。
万一、投資で元本割れを起こすと、より一層生活が苦しくなってしまいます。
そうなると、「FPに生活費を奪われた!」と相談者は感じるかもしれません。

とはいえ、将来的に資産が減少するにしても、退職金をもらった直後など、ある一定額の資産がまとまっている場合には、リスクの低い商品(急な価値低下が起こる可能性が極めて低い商品)で運用するという方法はあります。
相談者の資産を増やすことではなく、安心できるリタイアメントプランニングを立案することが、本来のFPに求められる姿勢だと思います。

 
次回9/18(月・祝)に行う「FP家計診断やってみよう(1億円以上ある方の定年前リタイア編)」では、相談シミュレーション形式で進めます。
自分がFPとしてどう相談に臨むのかを考えながら、リタイアメントプランを立てる練習にもなります。

ご興味をお持ちになりましたら、どうぞご参加ください。
勉強会の詳細は、下記のご案内をご覧ください。
 

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■ 今後の勉強会の開催予定
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●9/18(月・祝) FP家計診断やってみよう(1億円以上ある方の定年前リタイア編)
このテーマに関する2つの相談事例を使い、FPとしてどのように資産
コンサルティングを進めていけばよいかを、実践的に学びます。

参加申し込み、勉強会の詳細はこちらから:
http://money-study.net/schedule.htm
※パソコン・スマートフォン両対応のサイトです。

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2017年07月19日

投資のプロとサル、どちらが投資で勝利したのかという話 その4

「投資のプロは、サルにも負ける」という格言(?)から始めた話題です。
アクティブファンドとインデックスファンドの比較について、いろいろな観点で取り上げています。

今回は、インデックスファンドに焦点を当てて、話を進めてみます。

 
「アクティブファンドへの投資はやめて、インデックスファンドにすべき」
という意見が、FPの世界の中では多くを占めているように感じています。

インデックスファンドを超えるリターンを出しているアクティブファンドが、アクティブファンド全体の半分くらいしかない(調査対象によっては2割程度しかない)、とも言われていますよね。

アクティブファンドがインデックスファンドのパフォーマンスを超えられない理由を、多くの方が述べています。
その理由は、おおよそ次のようなものです。

・アクティブファンドのほうが手数料・信託報酬が高いから
・ファンドマネージャーといえども、値上がりする銘柄を選ぶことはできないから

 
このような理由はもちろんあると私も考えていますが、もう一つ別の理由があると考えています。
それは、そもそもインデックスファンドに買い圧力がかかっているということです。
投資するならインデックスファンドのほうが良い、と考えている人は多くいます。
ましてや、国や機関投資家が多額のお金を投じてインデックスファンドを買いあげることもありますよね。
どのような商品であれ、買いたいと思う人が集まる商品は、値上がりの圧力がかかるものです。
これが結局、インデックスファンドのパフォーマンスを上げる原因にもなっていると、私は考えています。

もし将来、逆に「インデックスファンドはやめた方が良い」という話題が広がったり、国や機関投資家が保有銘柄を一斉に売却するようなことになった場合は、インデックスファンドがアクティブファンドに比べて相対的にパフォーマンスが下がる可能性はあるかもしれません。

この観点は、忘れないでおきたいと思っています。

 
投資のプロとサルの勝負の話は、投資の世界ではいろいろなところでたとえ話として用いられています。
その話題から、アクティブファンドとインデックスファンドとで、なぜパフォーマンスが違うのか、というところを話題にしてきました。

賃貸と持家のどちらがいいのか、というのと同じ「永遠のテーマ」として、アクティブファンドとインデックスファンドは今後も語られるのではないかと思っています。
皆さん自身が投資をするとき、またお客様の資産運用の相談に乗るとき、両者の違いについて考えていただくきっかけになりましたら幸いです。

 
たった4回の連載ですが、第1回目からすごく期間を要したなあと思います(笑)
途中、勉強会の運営対応が入ったことと、FP1級勉強会の教材つくりに時間を割いていたので、こちらにまでちょっと手が回らなかった、といういいわけもあります・・・

こちらで書いている内容の多くは、FPの皆さんとの会話の内容をもとにしています。
いろいろなネタがありますので、FPの皆様のお役に立てることも含めながら、また次回以降、話題を変えてお伝えしていこうと思っています。

 

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■ 今後の勉強会の開催予定
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●7/22(土) 身近な事例から学ぶ、金融オプションの正体と損得判断
FP試験でも出題される、金融のオプションを基礎から学びます。
この1日で、FP1級/CFPレベルのオプション知識が得られます。

参加申し込み、勉強会の詳細はこちらから:
http://money-study.net/schedule.htm
※パソコン・スマートフォン両対応のサイトです。

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2017年07月05日

投資のプロとサル、どちらが投資で勝利したのかという話 その3

「投資のプロは、サルにも負ける」という格言(?)から始めた話題です。
前回から、アクティブファンドとインデックスファンドの比較の話題を、取り上げています。

今回は、あるアクティブファンドのファンドマネージャーを務めていた方から、私が以前に聞いたお話をご紹介します。

 
その方は「アクティブファンドの成績を下げる一因は、投資をした顧客側にもある」ということを言っていました。
どういうことかというと、ファンドマネージャー側では投資成績を上げるために、どの銘柄を売るか、どの銘柄を買うか、という方針を立てています。
それに沿って売買を行うのですが、相場が急変した場合にはそのファンドを解約する投資家が増えて解約資金を捻出する必要があります。そのため、資金的に買いたい銘柄をなかなか買えない、という事態になり、それが投資パフォーマンスの向上を妨げる場合があるとのことです。
ファンドマネージャーより顧客の戦略(?)を優先せざるをえない事情もあるため、ファンドマネージャーの思い通りにいかないこともあるのだそうです。

 
ファンドのパフォーマンスが落ちるのを、顧客のせいにするのもどうかと思うのですが(笑)、事情は理解ができます。
相場急変時のそういった事情で、市場平均と比較して大きくパフォーマンスを下げてしまうと、その損を取り戻すのも大変です。

 
でも、ファンドマネージャーの思い通りに売買できないというのは、頻繁にあることのようには思えません。
そういうときもある、という話なのでしょう。
なので、ほとんどのケースでは、ファンドマネージャーの戦略の通りの売買が行われていると考えられます。

 
アクティブファンドのパフォーマンスが悪化する原因は、戦略通りの売買ができない一面はあるかもしれませんが、それでもファンドマネージャーの力量が発揮された結果のパフォーマンスと考えるのが自然かな、と個人的には思っています。

 
さて次回は、インデックスファンド側に話を移します。
インデックスファンドの優位性について、私なりの私見も交えながらお伝えしたいと思っています。

 

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■ 今後の勉強会の開催予定
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●7/9(日) 高校生向け金融教育を体験し、実践できるようになろう
高校生向けの金融教育の授業を実際に体験いただき、それをマネすれば
あなたが若い世代への金融教育を行える立場になれる!という企画です。

●7/22(土) 身近な事例から学ぶ、金融オプションの正体と損得判断
FP試験でも出題される、金融のオプションを基礎から学びます。
この1日で、CFP/1級技能士レベル相当のオプション知識が得られます。

参加申し込み、勉強会の詳細はこちらから:
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2017年07月02日

投資のプロとサル、どちらが投資で勝利したのかという話 その2

「投資のプロは、サルにも負ける」という格言(?)から始めた話題です。
前回は、サル(に扮した人間)がダーツを投げて選んだ銘柄と、ファンドマネージャーが選んだ銘柄とで投資パフォーマンスを比較するという取り組みが実際に行われ、その結果ファンドマネージャー側が勝利した、という話をお伝えしました。

今回から、アクティブファンドとインデックスファンドの比較について、話題を進めていきたいと思います。

 
インデックスファンドが参照している指標(日経平均やTOPIXなど)は、市場平均ともいわれています。
いきなりの質問ですが、これって本当でしょうか?
本当に、平均値になっているのでしょうか?

実はほとんどの人が、この観点で考えることがありません。
平均といわれて、信じ込んでいるのです。

例えば日経平均株価指数を例にとりましょう。
これは、225銘柄の平均株価(正確には幾分か修正された平均株価)ではありますが、この225銘柄は、数ある銘柄の中から、ランダムな前提・平等な前提で選ばれたものではありません。
ご存知の通り、日本経済新聞社が、ある一定の条件に合致する225銘柄を選んだものですが、どちらかといえば、相対的に優秀な銘柄が選ばれているようにも思います。

もう一つ、TOPIXもみてみましょう。
TOPIXは東証1部の全銘柄が対象ですが、時価総額の指数です。
時価総額が大きい銘柄の影響を強く受ける指標です。
時価総額=株価×発行株式数、ですから、株価が高く、発行数の多い(=株を買う人が多い、つまりそれだけ儲けの期待が高い)銘柄、すなわち優秀な銘柄の影響を強く受ける指数ともいえます。

このことから、インデックスの指標そのものが、現実的に考えると平均以上のパフォーマンスを秘めたものであると、私個人的にはみています。

 
私自身、ちょっと数学的は発想が強いところがあるのですが、市場平均といわれているものが、本当の平均でないことに最初は違和感を持ちました。
それにも今は、すっかり慣れてしまったのですが、本当の株価の平均とはいったい何なのか、アクティブファンドとインデックスファンドの比較記事を見るたびに、いつも思い出すのです。

もしインデックスファンドのパフォーマンスが本当の平均より高パフォーマンスなら、インデックスファンドより儲かっているアクティブファンドが5割を切ることも、納得できます。

 
今回は、世間の投資家が信じている「平均」について、踏み込んで考えました。
次回はまた別の観点から、アクティブファンドとインデックスファンドの比較に関する話題を続けていく予定です。

 

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●7/9(日) 高校生向け金融教育を体験し、実践できるようになろう
高校生向けの金融教育の授業を実際に体験いただき、それをマネすれば
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●7/22(土) 身近な事例から学ぶ、金融オプションの正体と損得判断
FP試験でも出題される、金融のオプションを基礎から学びます。
この1日で、FP1級/CFPレベルのオプション知識が得られます。

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