2019年07月10日

医療費控除から差し引ける保険金の種類について

FPの方とのお話でちょこっと盛り上がった、医療費控除のおはなしをこちらでもお届けします。

※基本的な医療費控除のことをご存知という前提で書きます。

ガン保険や医療保険でよくある、ガン診断給付金(ガン診断一時金)は、医療費控除において医療費から差し引かなくてよいと言われています。
一方で、入院給付金は、医療費控除において医療費から差し引かなくてはなりません。

例えば、年間のガンに関する医療費自己負担額が80万円で、ガン保険から入院給付金で15万円、ガン診断給付金で100万円の保険金を得た場合に、医療費控除として、

 80万−15万−10万=55万円

が所得控除の扱いとなります。
かかった医療費以上の保険金をゲットしてるのに、所得控除があるのです。

保険金を医療費から差し引く/差し引かないの違いですが、差し引くことになるのは「医療費の補填を目的として支払を受ける医療保険金や入院費給付金、傷害費用保険金」と国税庁は説明しています。
つまり、入院給付金は医療費の補填を目的とした保険金、一方でガン診断給付金は医療費の補填を目的とした保険金ではない、という解釈になるわけです。
(私が調べた限りでは、国税庁がここまで具体的な解釈を説明しているものは見つけられませんでしたが・・・)

FPが保険のアドバイスをするときに「がんの治療にはお金がかかります。
ガン診断給付金をもらったら、そのお金で以後の医療費の支払いに充てられ、便利です」と説明することもありますよね。
その説明をするFP自身が、ガン診断給付金を医療費控除の際に差し引いてしまうのも無理はないかなー、なんだかややこしいなぁー、と思ったのでした。

 
最後に、一つだけ補足です。
この記事は、私が伝えたかったところだけに注目して書いています。
なので、医療費控除の詳細な適用要件などには、あえて触れていません。

実際の申告や税のアドバイスにおいては、この記事では触れなかった細かい点も含めて考慮・情報提供をしていただきますよう、よろしくお願いいたします。
 

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2019年07月02日

法人保険の新しい経理処理方式が、国税庁から発表されました

以前より、法人向け保険の過度な節税が問題視されていました。
この問題を受けて、国税庁が、新しい保険の損金経理処理について案を出していたのが、今年の春頃でしたね。

先日、法人向け保険の損金経理処理方式に関して、国税庁から正式な通達が発表されました。
既存の通達を改正し、新ルールを導入することとなりました。
しかも、春ごろに発表された改正案から、さらに改正された内容になっています。

国税庁から発表された原文のリンクを、下記に載せています。

https://www.nta.go.jp/law/tsutatsu/kihon/hojin/kaisei/190613/index.htm
https://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=410300052&Mode=2

内容は、かなり分かりにくいものではありますが・・・
私も今週中に内容を確認しておこうと思っています。

そのうち、分かりやすい解説記事がどこかで出てくると思います。
手軽に学びたい方は、そちらを読んで大枠を理解するとよいでしょう。
いち早く詳細を理解したい方は、上記リンクの国税庁の通達内容から学習しておきましょう。

 
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2019年06月03日

保険の見直し前に、ライフプランニングで長期的な資金計画が重要

先日「FPスキル実践活用勉強会」で、ライフプランソフトを使った保険の
見直しに関する勉強会を行いました。
そこで話題に上がった内容をこちらでも共有します。

 
夫婦の一方が亡くなった場合の遺族保障に関して、生命保険の見直しを行う場合は、保険の見直しを行う前に、夫婦生存時の家計の見直しが必要だということをお伝えしました。
ライフプランシミュレーションをしてキャッシュフロー表を作り、長期的に安定した家計をしっかり作るということです。

この家計の見直しをせず、いきなり保険のプランニングから入ることも可能です。
でもそのようなプランニングだと、後になってから保険料が払いきれず、保険を解約してしまうことも。
理論的にはよい提案であったとしても、相談者が実行できなければ、絵に描いた餅にすぎません。

 
また、収入と支出のバランスを見直すことで、保険料の原資もねん出できます。
同時に、遺族の必要保障額を下げる効果もあり、支払保険料を下げることもできます。

保険の相談だからと言って、保険のトークに終始するのではなく、家計の見直しによるメリットも含めて相談者にお伝えし、お金の問題の解決と、持続可能なライフプランの提案につなげていただければと思っています。
 

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2019年04月18日

法人向け定期保険の損金算入ルールの改正について

先日に国税庁から、法人向け定期保険の損金算入ルールについて、改正案が発表されました。

FP2級以上の資格試験でも、法人向け定期保険の損金算入について出題されていますが、なじみがないという方も多いかもしれません。
ただ、法人を顧客に持つ保険代理店の方は、この定期保険の改正について関心は高いと思います。

この保険は、損金にできる金額の多さから、節税のために活用できる保険という見方もありました。
しかし節税目的としての保険販売が問題視されるようになり、今回の改正が行われたという背景ですね。

 
改正後は、加入時の年齢や保険期間ではなく、解約返戻金の返戻率によって経理処理が変わる方式になっています。
(返戻率 = 解約返戻金の額÷払い込んだ保険料の総額)

払った保険料のうち、その年分の保険料にあたる部分と、翌年以降の保険料の前払とみなせる部分とに分けるのが本来的な経理処理になるわけですが、それに近い方式を改めて国税庁のほうで考えた、ということのようです。

この改正案の詳細については、下記URLよりご覧ください。
https://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=410300052&Mode=0

この改正はあくまで案であり、まだ正式決定ではありません。
ただ、この通りに改正される可能性はもちろんあります。

改正後の法人向け定期保険においては、従来のように強く節税を前面には打ち出しづらくなりますから、保険提案時に話す内容も当然変わっていくことでしょう。
法人向けに保険を提案されている方は、この改正を見越して、FPとしてどのようなコンサルを行うかを、先手を打って考える機会にしていただけたらと思います。
 

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2019年02月19日

健康にしてもお金のしても、ちょっとした異変を見つめることの大切さ

すでに話題になっているように、水泳の池江璃花子選手が白血病と診断され、治療に専念することが報じられています。
まさかこんなことが・・・と誰もが予想しなかったことでしょう。

水泳選手である以前に、健康であることが何より大事ですから、しっかりと治療をしていただき、早期に回復されることを願っています。

 
さて、これに関連してですが、「万が一に備える」はFPにとっても大切な考え方です。
「万が一に備える」と聞いてまず真っ先に思い浮かべるのは、保険ではないでしょうか。

今回のように想定外のタイミングで大きな病気が発覚したとき、治療費が高額になるケースもあります。
もちろん、貯蓄で備えられるなら保険に加入する必要はない、という考え方もあるでしょう。
でも、治療費がかさんで貯蓄が大いに減ってしまった場合について、備える必要はないと言い切ってよいのでしょうか?

生命保険の加入でも同じことが言えますが、リスク管理というものは、たとえ低い可能性であっても、それにどこまで対応するのかという取り組みでもあります。

 
これは健康に限ったことではありません。
FPに関するところで話を広げると、次のような観点でも考えていくことができますね。

・購入した住宅に、瑕疵のようなものが見つかった。ほおっておいても大丈夫か、それとも今のうちに補修やリフォームを検討すべきか
・資産運用で効率的に資産を増やそうと考えていたが、経済ニュースを聞いていると何やら大きく損をする予感がするが、株価が暴落するときのことをあらかじめ真剣に考えておくべきか
・自分が死んだとき、相続でもめる気配も理由も特にないけれど、ちょっとあの部分で引っかかるところもあるので、あらかじめ遺言を書いておくべきか

これ以外でも、日常生活において「何か、いつもと違う違和感」を感じる場面もあるでしょう。
そのときには、先手を打って行動することが大事だと、今回の報道で改めて思いました。

 
「きっと大丈夫」「たいしたことない」という思い込みが、さらなる悪化を生むこともありますから。
万が一に備える大切さを、個人的にも意識し、お金の課題解決の現場でも忘れないようにしていきたいと思いました。
 

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