2018年01月14日

貯蓄があれば医療保険はいらない=貯蓄があれば何もしなくてよい?

「貯蓄があれば医療保険はいらない」

このような言葉を、皆様はどこかで聞いたことがあるのではないでしょうか。

これは、万が一病気や入院で治療費がかかる状況になっても、貯蓄があるならそこから治療費を出せばよいので、わざわざお金を払って医療保険に入る必要はない、という意味です。

まったくそのとおりだ、とお考えの方も多いでしょう。
しかし、ちょっと突っ込んで考えてみると、

・貯蓄があれば、FP的な対策は、本当に何もしなくてよい?
・貯蓄があっても、貯蓄額を食いつぶすような治療費がかかることが、ないとは言えないけれど、それすらも考えなくていいの?
・「貯蓄がある」とは、具体的にいくら以上の貯蓄額を指しているの?

という疑問が出てきますね。
もしみなさんがこのような質問をされたときに、質問者に納得してもらえる回答をお話できるでしょうか?

貯蓄があるからといって何も対策していないと、意外なところでライフプランニング上の問題が生じることがあります。
万が一の時には300万円の治療費がかかる可能性もありえますが、確率的に言えばとても低いでしょう。
だからといってこの300万円の貯蓄を、一切手を付けずに、万が一の治療費のためとして使わずにとっておく、というのも資金的には非効率です。

万が一の入院で高額な支出を余儀なくされる場合、蓄えていた貯蓄を取り崩して対応することができても、そのせいで当初描いていたライフプランが崩れてしまう可能性もあるでしょう。

それがどうしても困るのであれば、医療保険は検討に値します。
その万が一に備えるのが、保険の役割とも言えます。

貯蓄があるから保険は不要と単純に考えるのではなく、もう一回り考えを巡らせて、相手の支援ができる(応用のきく生活設計を提案できる)FPが、価値あるFPではないかと思っています。

 

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■ 今後の勉強会の開催予定
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●2018/1/14(日) 家計シミュレーションソフトで家計分析・改善をやってみよう
●2018/1/14(日) 保険見直しFP相談やってみよう(自分と家族の保障で板挟み編)
●2018/2/17(土) 若者向け金融教育を体験し、実践できるようになろう

<姉妹勉強会のご案内>
●2018/1/13(土) FP技能士2級 頻出重要ポイント&難問対策総仕上げ勉強会
●2018/1/21(日) FP技能士3級 頻出重要ポイント(2級基礎)総仕上げ勉強会

参加申し込み、勉強会の詳細はこちらから:
https://money-study.net/schedule.htm
※パソコン・スマートフォン両対応のサイトです。

posted by FPスキル実践活用勉強会スタッフ at 10:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 保険・リスク管理

2017年11月26日

地震保険の支払いルール、自宅に損害がなくても全損になる場合

地震保険はどのような保険なのか、という基本的な概念は、FP資格を取得された方であればご存じだと思います。
しかし、万一地震が起こった場合に、
・どのような基準で、保険金がいくら支払われるのか
・全損、一部損などの判定を、どのような基準で行っているのか
などの実務的なところは、それを学ぶ機会がないと理解できないと思います。

私は先日、地震保険の支払業務に関するお勉強の機会がありました。
その中で知った、ちょっと意外だったな〜と思った点をご紹介します。


地震保険では、実質的な被害がなくても「全損」と認定される場合があるのです。

例えば、地震でがけ崩れが起こり、幸運にも自宅に直接的な被害は出なかった場合です。
崩れたがけが間近に迫り、大雨でも降れば土砂が自宅まで押し寄せる可能性が非常に高いという状況であれば、もはや安全に住み続けることは不可能です。当然、自然に解消される見込みもないですから、以後住み続けることは困難と認定されれば、その建物は全損とみなし、地震保険の支払いの対象となるのです。

もう一つの事例ですが、マンション所有者で、自分の部屋(専有部分)に直接的な被害がなかったものの、マンションの1フロアが完全につぶれてしまった(層崩壊)場合です。
このような場合は、安全性の観点から、建物全体を建て替える必要性があります。
自分の専有部分に影響がなくても、建物全体を建て替えることになる被害であれば、地震保険では全損認定となります。


この2つに共通するのは、自分の所有物(持ち分部分)に全く被害がなくとも、もはや今後に住めなくなる状況であるという点です。
自分には直接的な被害がなくても、状況によっては全損と認定される制度になっていて、それはありがたい仕組みだな〜と、感じたのでした。

この話題以外にも、被害の査定方法など細かいお話もありました。
地震保険の査定について詳しくまとめた書籍もあるとのことです。
実務上の詳細を学びたい場合は、こういった書籍を一冊読むのがよさそうですね。
 

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■ 今後の勉強会の開催予定
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●2018年1月(予定) 保険の見直し(仮)

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●12/3(日) 難関FP1級学科を乗り越えるための合格ガイダンス会
●2018/1/13(土) FP技能士2級 頻出重要ポイント&難問対策総仕上げ勉強会
●2018/1/21(日) FP技能士3級 頻出重要ポイント(2級基礎)総仕上げ勉強会

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posted by FPスキル実践活用勉強会スタッフ at 09:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 保険・リスク管理

2017年04月25日

個人賠償責任保険の補償カバー範囲が広がる

個人賠償責任保険は、次のようなケースをカバーする保険です。

・自転車で他人にけがを負わせる、死亡させてしまう
・スポーツや遊びの中で、他人にけがをさせる
・ペットが他人にけがをさせる、他人の物を壊す
・階下への水漏れ
・他人の持ち物を破損

以上はよく言われている事例ですが、これらはすべて物損事故、傷害事故にあたるものです。

しかし最近の個人賠償責任保険は、物損事故や傷害事故にあたらない損害賠償を補償するものも出ています。
例えば、家族が踏切に立ち入るなどして、電車を止めたことによる損害補償などです。

さらに、従来の個人賠償責任保険の被保険者は、「契約者の同居親族+別居の未婚の子」が定番でした。
最近の個人賠償責任保険では、これに加えて別居の他の親族(例:一人暮らしの別居の親)をも被保険者とするものが登場しています。

このように補償カバー範囲が広がったきっかけとなったのは、数年前に、認知症の高齢者が踏切に立ち入り、鉄道会社から損害賠償を請求された事案があったことです。
このような事案にも対応できるよう、個人賠償責任保険の補償カバー範囲を広げる動きがあります。

今後の保険見直し・提案の際には、考慮していくとよいでしょう。

 

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■ 今後の勉強会の開催予定
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●4/22(土) 相続相談事例から学ぶ、計画的な相続対策
2つの相続相談事例を取り上げ、相続に関する問題をどのように解決すれば
よいかを考えていきます。相続における実践力が身につく内容です。

●4/22(土) 資産運用・不動産活用・相続分野でFP業務に役立つIT活用勉強会
ライフプランニング以外で、これら3つの分野でFPの皆様に役立つソフトに
関する情報提供・意見交換を行う内容です。

●5/13(土) FP2級 頻出重要ポイント&難問対策勉強会
●5/21(日) FP3級 頻出重要ポイント(2級基礎)対策勉強会

参加申し込み、勉強会の詳細はこちらから:
http://money-study.net/schedule.htm
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posted by FPスキル実践活用勉強会スタッフ at 06:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 保険・リスク管理

2016年08月08日

先日のシンプルな保険に関して、頂いたコメントのご紹介

みなさま、こんにちは。
FPスキル活用勉強会運営スタッフ(公式サイト管理人)の佐藤です。

先日のライフネット生命、シンプルな保険に関する記事をお送りしましたが、今回も何名かの方からコメントをいただきましたので、ご紹介したいと思います。


■コメント1
ライフネット生命は、必要な保障だけに絞って保険料の安さが売り。
今までの大手生保のやり方とはポイントが全く違うので、そこにマッチした人には良いと考える。

無駄なコストを省き、シンプルにして価格を抑えるのは、保険に限らず他の業界でも行われていることですよね。
でもシンプルになった保険にマッチする人がいなければ、保険会社としても厳しくなるでしょうから、そのあたりの見極めが難しいところではないでしょうか。
ライフネットが、大手と異なる路線でどこまでシャアを広げていくか、つまり消費者からの支持を得られるかが、今後の業績にもかかってくるのではないかな、と個人的に思っています。


■コメント2
ライフネットの商品のように、シンプルな保障を組み合わせて、顧客の保障を組み立てるという考え方はある。
しかし複数の保険を組み合わせるより、その人にあう一つの保険商品でカバーしたほうが安心感を持ってもらえるケースもある。
保険を提案している中で、シンプルな保険と複雑な保険それぞれに、適した場面が存在すると感じているが、いずれにしても様々な保険を比較検討して顧客にフィットさせてニーズを満たすことがFPの役割である。

保険のご提案をされている方からのコメントでした。
FPの役割とは何か、という熱い思いが伝わりました。
FPコンサルティングの視点で見れば、保険がシンプルか複雑かというのは、それほど大きな問題ではないのかもしれませんね。


今回もコメントをいただき、ありがとうございました。
私は直接的にFPとして活動しているわけではありませんが、FPの視点が業務上必要でもありますので、参考になりました。

 

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■ 今後の勉強会の開催予定
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次回の開催日時、場所が正式に決まりましたら、こちらでご案内いたします。
次回のご案内まで、しばらくお待ちください。

posted by FPスキル実践活用勉強会スタッフ at 08:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 保険・リスク管理

2016年08月02日

FPがおすすめしている保険を、そのFPが加入していない、というお話

みなさま、こんにちは。
FPスキル活用勉強会運営スタッフ(公式サイト管理人)の佐藤です。

保険料の内訳を公開したり、ネット生保として保険料の安さを打ち出すなどしていたライフネット生命が、契約を獲得できず苦境に立たされつつあると報道されています。
以前よりその兆候は表れていましたが、今後は契約数を伸ばすため、対面による代理店販売を活用するなどを検討しているようです。

さて、このニュースを見て思い出した以前のお話を、本日のお題として取り上げます。

 
このライフネット生命の保険を推奨しているFPの方が、ある一定数います。
自分のブログで、ライフネット生命をお勧めしている人もいます。
また、ネット記事や雑誌記事の執筆業務を行っている方の中にも、それらの媒体で、やはりライフネット生命を推す記事を書いています。

実はFPが集まる勉強会に、ライフネット生命の出口会長など経営陣が招かれ、講演を行うことがたびたびあります。
その参加者がライフネット生命の経営方針や会長の思いに共感し、それを受けてライフネットを推奨しているようです。

 
ところで、このようにライフネット生命を推奨することを書いている人たちが多いことに、以前から私は疑問に感じていました。
ライフネット生命の保険商品はシンプルさが売りです。さまざまな特約を付加している大手保険会社とは異なるスタンスです。
それはいい点でもあるのですが、そんなシンプルな保険を、果たして保険に詳しいFPが契約しているのだろうかと思ったのです。

そこで、こういった勉強会の参加者の何名かに、興味本位で聞いてみました。
あなたはライフネット生命の保険に加入しているのですか、と。

 
結果、ライフネット生命の保険に加入している人は、いませんでした。
そこに集まったFPたちはみな、別の保険会社の保険に加入していたのです。

詳しく話を聞いてみると、自分に必要な保障を個別に見積もったところ、ライフネット生命以外の保険が自分にフィットしていたのだそうです。おおよそのこのような答えでした。

 
結論だけ見れば、FPが世間に発しているおすすめ保険商品と、FP自身が加入している保険商品は異なっているわけです。
これについて、皆さんはどう思われたでしょうか。

 
私の考えになりますが、情報を発する立場のFPと、相談者個別の事情をくみ取って保障を構築するFPとでは、考える視点が異なっているのだろうと思います。

情報を発することがメインの人は、いい話を展開することに重きを置く。
一方でお金の課題解決がメインの人は、お金の課題とそれを解決する金融商品とを、マッチングさせることに重きを置く。

ということではないでしょうか。
この経験からも、私はFPの本質は、情報発信ではなく、お金の課題解決であると強く思っています。

 
なので、FPスキルを身につけたら、ぜひ困っている人と向き合い、その方の課題を解決する機会に触れてほしいと思います。
これは、セミナーや通信講座を受講するばかりでは身につきません。保険会社の社長たちと会合するだけでは、身につきません。
しかし、お金に困っている方々と接する機会も、FP業務で行っていない場合はなかなか得られないかもしれません。

そういう方のために、「FPスキル活用勉強会」はいろいろな事例を扱いながら、参加者にお金の課題解決を体験できる機会を提供しています。
FPスキルを実践的に活用する経験を得て、それを今後の活動の中で活かしていきたいと考えている方は、ぜひ今後もご参加いただければと思います。

また、本日の内容に関してご意見、コメントがありましたら、お気軽にお寄せください。
皆さんのコメントは、他の方にとっても新しい気付きになりますので、後日ご紹介できればと思っています。

 
さて、最後に。
今後ライフネット生命は、どうしていくべきなのでしょうか。

私の考えですが、ネットで情報提供と保険契約受付をするばかりではなく、保険を必要とする方々(課題を抱えた方たち)に向き合い、その課題を保険で解決できることを積極的に示していかなければならないのではないでしょうか。

おや? FPがおすすめする保険の話題と、結論が同じになってしまいましたね(笑)
この地道な価値ある活動を、ライフネットは軽視していたのではないかな、と個人的に思っています。

 

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■ 今後の勉強会の開催予定
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●2016/8/13(土)午前 第5回 家計診断と、家計診断の診断
●2016/8/13(土)午後 第6回 教育費プランニングを踏み込んで考える

グループワークなどを取り入れ、参加者同士で楽しく学べる和やかな雰囲気が
特長です。「楽しくもしっかり学ぶ」「明日から役立つ実践的な学びを得る」を
モットーに開催しています。

・FP6分野の知識を、より実践的に活用していく知識・体験を得たい
・FP知識と技能を活かし、家族・知人・お客様の悩みを解決していきたい
・FPに関連した人脈を広げたい

とお考えの方にとってピッタリの、役に立つオススメの勉強会です。
皆様のご参加を、お待ちしています!

参加申し込み、勉強会の詳細はこちらから:
http://money-study.net/life-plan/session/
※PCスマホ両対応のサイトです。

posted by FPスキル実践活用勉強会スタッフ at 08:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 保険・リスク管理