2014年03月01日

外国税額控除を適用しても、二重課税になることはある

海外で得た所得に対して、日本の所得税に加えて、その外国の税のルールに基づき外国でも課税される場合があります。
この時、日本の所得税を減税する制度として、外国税額控除があります。

しかし外国税額控除は、日本で課税される所得税の一部を控除するというものであり、外国で支払った税金の全額を、日本で控除してもらえるというわけではありません。
外国税額控除の上限額は、次の計算式となっています。

日本で課税される所得税額 × 外国で得た所得 ÷(日本で得た所得+外国で得た所得)

外国税額を適用した結果、外国で支払った税金の一部のみが外国税額控除で控除されることもあります。この場合は、外国で得た所得に対して、日本とその外国とで実質的に二重課税されたことになります。

このことから言えることは、日本の居住者でありながら外国で所得を得た場合、二重課税となることがあり得るということです。外国で所得を得る場合には、事前に税額のシミュレーションを行うなどして、損益を計算しておくことも大切です。
posted by FPスキル実践活用勉強会スタッフ at 09:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 税金

2014年02月18日

税務署に提出される法定調書

ちょっとくらいの目立たない収入なら、税務署と言えどもわからないだろう。

・・・と考えている人もいるようですが、税務署は日本国内の全ての個人、法人の取引のほとんどが自動的に集まり、効率よく把握できる仕組みを構築しています。

法定調書と呼ばれている書面もその仕組みの一つです。
法定調書は、どこからどこへ、どのような取引が行われたのかを、国に提出する資料です。法律などによって、誰がいつ提出しなければならないかが定められています。

法定調書の種類を知ることで、税務署がどのようにしてお金の流れを把握しているのかを知ることができます。
下記で紹介する金額が発生すると、それは法定調書により、税務署に提出されます。
(一部抜粋です。すべての法定調書の種類を列記していません)

勤務先の会社が提出しているもの
・給与の支払
・退職金の支払

年金機構が提出しているもの
・年金の支払い

保険会社が提出しているもの
・1回当たり100万円超の保険金、一時金、満期金等
・1年あたり20万円超の年金形式による支払

証券会社が提出しているもの
・上場株式等の売却益、配当金
・FX取引の売却益

その他
・1回当たりの売却額が200万円を超える金の売却
・1回当たり100万円を超える金額の海外送金
・一定金額以上の家賃収入、不動産の売却


法定調書以外にも確定申告書などで、取引の金額などを税務署は把握しています。
これらの書面の内容に矛盾があれば、もちろん脱税などが疑われる余地が生まれることになります。

以上の通り、税務署もそれ相応にお金の流れを把握する仕組みを持っています。
そのため、確定申告等で正しく所得を申告しなかった場合、無申告であることを指摘される可能性があります。

ちょっとくらいならわからない、などと考えずに、きちんと納税するに越したことはありませんね。
posted by FPスキル実践活用勉強会スタッフ at 11:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 税金

2014年01月11日

【FP試験の解説】駐車場利用料は消費税の課税対象なのか

2013年9月に行われたFP技能士試験の問題の中から、多くの受験者が間違えやすい問題、知識を整理していないと答えづらい問題をピックアップして解説しています。
今後試験を受ける方、試験合格済みだけれどさらなる知識を身につけたいと考えている方の参考になればと思っています。

試験で出題される6分野の順に解説しています。

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2013年9月 FP技能士2級 実技(FP協会) 問10より

不動産の売買や賃貸に係る次の(ア)〜(エ)の取引に係る対価について、消費税の課税対象となるものには○、課税対象とならないものには×を解答欄に記入しなさい。

(ア)地面が舗装されフェンスが整備された駐車場の月極の利用料

解答は○であり、消費税の課税対象となります。
一般的に土地の賃料は、原則として消費税の非課税取引です。ただし、下記に該当する場合には、例外的に消費税の課税取引となります。
・貸付期間が1か月未満の場合
・駐車場、野球場、テニスコートなど、施設として貸し付ける場合

原則事項と、例外事項を合わせて理解しておいてくださいね。

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【次回以降の、FP技能士3級・2級合格勉強会のご案内】
ファイナンシャルプランナー資格取得を目指す方々が集まり、一緒に楽しく学びあう勉強会です。
 ■2014/1/13(月・祝) 3級2級頻出重要ポイント対策勉強会
 ■2014/1/18(土) 2級応用問題/難問対策勉強会

いずれの勉強会も、学科と実技の試験対策を含んでいます。グループワーク形式もあり、参加者同士で交流や情報交換しながら、楽しく学べる勉強会です★
皆様のご参加をお待ちしています。参加申し込み、詳細はこちらから!
http://money-study.net/fp/session/
※PCスマホ両対応のサイトです。
皆様の周りに受験予定者がいらっしゃれば、ぜひ当勉強会をご紹介ください!

 
posted by FPスキル実践活用勉強会スタッフ at 22:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 税金

2014年01月10日

【FP試験の解説】損金算入できる税金とできない税金

2013年9月に行われたFP技能士試験の問題の中から、多くの受験者が間違えやすい問題、知識を整理していないと答えづらい問題をピックアップして解説しています。
今後試験を受ける方、試験合格済みだけれどさらなる知識を身につけたいと考えている方の参考になればと思っています。

試験で出題される6分野の順に解説しています。

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2013年9月 FP技能士2級 学科 問39より

4.法人税および法人住民税の金額は、その経理処理の方法にかかわらず、損金の額に算入することはできない。

選択肢4は適切です。
損金算入できる税金の種類として試験で出やすいものとしては、事業税、固定資産税、印紙税、消費税があります。
逆に、損金不算入の税金の種類として試験で出やすいものとしては、法人税、住民税、延滞税があります。

どの税金が損金算入で、どの税金が損金不算入なのか、整理して覚えておきましょうね。


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【次回以降の、FP技能士3級・2級合格勉強会のご案内】
ファイナンシャルプランナー資格取得を目指す方々が集まり、一緒に楽しく学びあう勉強会です。
 ■2014/1/13(月・祝) 3級2級頻出重要ポイント対策勉強会
 ■2014/1/18(土) 2級応用問題/難問対策勉強会

いずれの勉強会も、学科と実技の試験対策を含んでいます。グループワーク形式もあり、参加者同士で交流や情報交換しながら、楽しく学べる勉強会です★
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posted by FPスキル実践活用勉強会スタッフ at 15:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 税金

2014年01月09日

【FP試験の解説】役員の退職金と月額給与における損金算入について

2013年9月に行われたFP技能士試験の問題の中から、多くの受験者が間違えやすい問題、知識を整理していないと答えづらい問題をピックアップして解説しています。
今後試験を受ける方、試験合格済みだけれどさらなる知識を身につけたいと考えている方の参考になればと思っています。

試験で出題される6分野の順に解説しています。

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2013年9月 FP技能士2級 学科 問39より

3.役員退職給与は、所定の時期に確定額を支給する旨の定めの内容をあらかじめ税務署長に届け出た場合に限り、損金の額に算入することができる。

選択肢3は不適切です。役員退職給与は基本的に、不当に高額でない限り、損金の額に算入することができます。その金額を税務署に届け出る必要はそもそもありません。

ちなみに、本選択肢の「役員退職給与」を「役員の事前確定給与」に直すと正しい文章となります、といわれてパッと理解できますでしょうか?これもかなりマニアックな点に関する事項です。

役員の給与の損金算入にはいくつかのルールがあります。一般的には、定期定額給与すなわち、毎月決められた金額を給与として支払った場合に、損金算入の対象となります。しかしこれと異なる給与の支払い方であっても損金算入が認めらる場合があります。

その一つが「役員の事前確定給与」という方式です。本選択肢の通り、所定の時期に確定額を支給する旨の定めの内容をあらかじめ税務署長に届けたうえで、かつその届出の通りに支払うと、その給与は損金算入が認められます。
この方式は、あくまでも役員の月額給与に関するものであり、退職金には当てはまらない点に気を付けてください。

まとめると、本選択肢に関しては次の2点を押さえておけばよいでしょう。
・役員退職給与は、不当に高額でなければ基本的には全額損金算入
・役員給与で損金算入が認められるのは、「定期定額給与」「役員の事前確定給与」など税務署が定めている方式で支払った場合に限られる


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 ■2014/1/13(月・祝) 3級2級頻出重要ポイント対策勉強会
 ■2014/1/18(土) 2級応用問題/難問対策勉強会

いずれの勉強会も、学科と実技の試験対策を含んでいます。グループワーク形式もあり、参加者同士で交流や情報交換しながら、楽しく学べる勉強会です★
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posted by FPスキル実践活用勉強会スタッフ at 18:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 税金