2014年03月13日

[2級] 障害基礎年金についての出題

2014年1月のFP技能士試験で、多くの受験者が間違えやすい問題、難しめの
問題をピックアップして解説しています。

ややハイレベルな内容ですが、今後受験される皆様が、より合格圏内に達する
ことができるよう、分かりやすく丁寧に解説しています。

すでに合格済みでさらなる知識を身につけたい方、またFP資格を活かした仕事を
する方にとっても参考になればと思っています。

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2014年1月 FP技能士2級 学科 問6より

1.障害基礎年金および障害厚生年金における障害認定日は、原則として障害の原因となった傷病の初診日から起算して1年6ヵ月を経過した日(その期間内に傷病が治った場合は、その治った日)とされる。

この選択肢は適切です。
初診日とは、障害の原因となった傷病について、初めて医師の診療を受けた日のことをいいます。
初診日について、試験対策テキストに説明がないケースもありますので、ここで補足しておきます。


2.20歳未満の国民年金の被保険者でなかった期間に初診日のある傷病に係る障害に対しては、20歳以後の障害の状態にかかわらず、障害基礎年金は支給されない。

この選択肢は不適切です。
20歳未満のときに障害がある場合には、20歳以後障害基礎年金が支給される場合があります。
障害年金は社会的な意義を持つ保険ですから、出生直後より障害をお持ちの方に対しても、障害基礎年金は支給対象となっているのです。

ただし、この場合の障害基礎年金の支給にあたっては年収要件があります。ある一定以上の年収がある方は、支給される障害基礎年金は半額停止または全額停止となります。


4 .障害基礎年金の受給権者が、その者によって生計を維持されている65歳未満の配偶者を有する場合、その者に支給される障害基礎年金に配偶者加給年金が加算される。

この選択肢は不適切です。
配偶者加給年金の制度があるのは、障害厚生年金の場合です。障害厚生年金では、1級または2級に該当する場合には配偶者加給年金が加算されます。しかし障害基礎年金には、この制度はありません。

 
posted by FPスキル実践活用勉強会スタッフ at 22:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 年金・社会保険

2014年03月11日

[2級]公的介護保険についての出題

2014年1月のFP技能士試験で、多くの受験者が間違えやすい問題、難しめの
問題をピックアップして解説しています。

ややハイレベルな内容ですが、今後受験される皆様が、より大きく合格圏内に
達することができるよう、分かりやすく丁寧に解説しています。

さらなる知識を身につけたい合格済みの方、またFP資格を活かした仕事をしたい
方にとっても参考になればと思っています。

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2014年1月 FP技能士2級 学科 問3より

1.公的介護保険の第1号被保険者で、公的年金制度から年額18万円以上の老齢等年金給付を受給している者の介護保険料は、原則として公的年金から徴収される。

この選択肢は適切です。
過去数回だけ実技試験で出題された内容ですが、学科ではおそらく初めての出題ですね。

第1号被保険者の場合、保険料の徴収方法は原則として、公的年金からの天引きされる特別徴収の方法がとられます。ただし、支給される年金額が年18万円を下回る人は、納付書による納付を行います。

ちなみに、公的年金の繰下受給を申請したために年金がもらえない人も、年18万円を下回ることに該当するので、納付書によって介護保険料を納付することになります。


2.要介護認定を受けた被保険者が介護保険施設を利用した場合、食費および居住費は、原則として全額が利用者負担となる。

この選択肢は適切です。
食費、居住費、それ以外にも日常生活費に関しては、介護サービスとはみなされないため、全額利用者が負担することになります。


3.同一月内の介護サービス利用者負担額が一定の上限額を超えた場合は、所定の手続きにより、超えた分が高額介護サービス費として支給される。

この選択肢は適切です。
一定の限度額とありますが、所得の金額に応じて段階的に上限が設定されており、所得の低い人ほどその上限が低く設定されています。
高額療養費制度に類似の制度が、介護保険にもあると理解すればよいでしょう。


4.要介護認定を受けた被保険者が居宅で生活するために必要な一定の住宅改修を行った場合は、所定の手続きにより、改修に要した費用の全額が居宅介護住宅改修費として支給される。

この選択肢は不適切です。
「費用の全額」という記述を「費用の9割(ただし18万円を限度)」に直すと正しい文章となります。
本制度では、対象となる改修費用の上限は20万円と定められており、その1割が被保険者負担となります。したがって、給付される金額は20万円の9割である18万円が上限となっています。

本制度に該当する住宅改修としては、手すりの取り付け、段差の解消、滑り止めの設置、引き戸への変更などがあります。

ここから下は、居宅介護住宅改修費に関する参考情報となります。

・居宅介護住宅改修費の給付を受けるには、工事着手前に市区町村に申請をしなければなりません。事前申請を怠ると、支給対象外となります。
・要支援または要介護の段階によって規定されている介護サービス支給限度額とは、別枠で20万円が設定されます。
・実務上において、居宅介護住宅改修費以外にも、自治体独自の給付制度がある場合があります。それとの併用を検討すべきです。
・居宅介護住宅改修費が支給されるのは、原則として被保険者1人につき1回までです。ただし介護の度合いが急激に高まったり、転居した場合には、再度利用できる場合もあります。



介護保険の分野は、多くのFP試験対策テキストで記述が薄いです。
2級学科での出題は1問〜2問ですが、深堀した学習をしづらいのが実情でしょう。
介護は今後の日本社会において重要なテーマとなります。余力があれば、FP試験テキスト以外からも積極的に学習をしてみてくださいね。
posted by FPスキル実践活用勉強会スタッフ at 07:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 年金・社会保険

2014年02月23日

夫婦が離婚した後、遺族年金を受給することができるか

夫婦が離婚したとして、例えば元夫が死亡した時に、元妻は遺族年金を受給することができるのでしょうか?

離婚後は法律上の配偶者ではなくなりますので、一般的には遺族年金はもらえないとされています。
しかし厳密には、年金の支給可否の判断は法律上の親族関係だけではなく、生計維持関係があるかどうかも考慮して判断をします。

例えば元妻が、元夫から養育費を受け取っていた場合、元夫と元妻との間には生計維持関係があるため、遺族年金を受給できることがあります。生計維持関係の証明としては、養育費や慰謝料を離婚手続き後から夫の死亡時まで継続して支払われているかどうか、つまりこれらのお金を毎月受けっているかどうかが重要になります。ですので養育費を一時金でまとめて受け取ると、それ以降は生計維持関係がないとみなされてしまいます。

同様に、遺族年金の受給対象者が子供である場合は、その子供が養育費を受け取っており生計維持関係が認められる場合には、子供に遺族年金が支給されます。この場合、子供名義の口座を作り、そこに養育費を振り込むようにしておくことで、生計維持関係を認めてもらいやすくなるようです。
posted by FPスキル実践活用勉強会スタッフ at 10:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 年金・社会保険

2013年12月16日

【FP試験の解説】経過的寡婦加算の受給対象者について

2013年9月に行われたFP技能士試験の問題の中から、多くの受験者が間違えやすい問題、知識を整理していないと答えづらい問題をピックアップして解説しています。
今後試験を受ける方、試験合格済みだけれどさらなる知識を身につけたいと考えている方の参考になればと思っています。

市販FPテキストの6分野の順に、今回は「ライフプランニングと資金計画」分野の問題の解説です。

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2013年9月 FP技能士2級 実技(きんざい 生保顧客) 問3より

「中高齢寡婦加算の支給対象となっていた妻が65歳以後に受給する遺族厚生年金には,中高齢寡婦加算に代えて経過的寡婦加算が加算されます。しかし,この加算は昭和31年4月1日以前に生まれた者が対象であるため,Bさんは対象外となります」

この記述は適切です。経過的寡婦加算は、昭和31年4月1日以前に生まれた人のみ、受給することができます。経過的寡婦加算については、細かい点まで記載されていないFPテキストもありますので注意してください。
ちなみに、経過的寡婦加算は、生年月日によって受給額が異なります。昭和2年4月1日以前に生まれた人はその受給額が最も多くなります。それ以降に生まれた人ほど受給額が段階的に下がり、昭和31年4月2日以後に生まれた人は受給額が0円、つまり受給の対象外となります。

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【次回以降の、FP技能士3級・2級合格勉強会のご案内】
ファイナンシャルプランナー資格取得を目指す方々が集まり、一緒に楽しく学びあう勉強会です。
 ■2014/1/13(月・祝) 3級2級頻出重要ポイント対策勉強会
 ■2014/1/18(土) 2級応用問題/難問対策勉強会

いずれの勉強会も、学科と実技の試験対策を含んでいます。グループワーク形式もあり、参加者同士で交流や情報交換しながら、楽しく学べる勉強会です★
皆様のご参加をお待ちしています。参加申し込み、詳細はこちらから!
http://money-study.net/fp/session/
※PCスマホ両対応のサイトです。
皆様の周りに受験予定者がいらっしゃれば、ぜひ当勉強会をご紹介ください!

 
posted by FPスキル実践活用勉強会スタッフ at 09:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 年金・社会保険

2013年12月15日

【FP試験の解説】遺族厚生年金を受給できる遺族の範囲

2013年9月に行われたFP技能士試験の問題の中から、多くの受験者が間違えやすい問題、知識を整理していないと答えづらい問題をピックアップして解説しています。
今後試験を受ける方、試験合格済みだけれどさらなる知識を身につけたいと考えている方の参考になればと思っています。

市販FPテキストの6分野の順に、今回は「ライフプランニングと資金計画」分野の問題の解説です。

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2013年9月 FP技能士2級 実技(きんざい 生保顧客) 問1より

(5) 遺族厚生年金を受けることができる遺族の範囲は,被保険者等の死亡当時その者によって生計を維持されていた配偶者,子,父母,孫または兄弟姉妹である。

この記述は誤りです。遺族厚生年金を受けることができる遺族の範囲に、兄弟姉妹は含まれません。
ちなみに、夫、父母(祖父母も)は、その年齢が55歳以上の場合にのみ、遺族厚生年金を受け取ることができる点も覚えておきましょう。

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【次回以降の、FP技能士3級・2級合格勉強会のご案内】
ファイナンシャルプランナー資格取得を目指す方々が集まり、一緒に楽しく学びあう勉強会です。
 ■2014/1/13(月・祝) 3級2級頻出重要ポイント対策勉強会
 ■2014/1/18(土) 2級応用問題/難問対策勉強会

いずれの勉強会も、学科と実技の試験対策を含んでいます。グループワーク形式もあり、参加者同士で交流や情報交換しながら、楽しく学べる勉強会です★
皆様のご参加をお待ちしています。参加申し込み、詳細はこちらから!
http://money-study.net/fp/session/
※PCスマホ両対応のサイトです。
皆様の周りに受験予定者がいらっしゃれば、ぜひ当勉強会をご紹介ください!

 
posted by FPスキル実践活用勉強会スタッフ at 19:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 年金・社会保険