2016年07月20日

奨学金の返済に困った方へのアドバイス、FPとしてこれでよいのかと思った記事

みなさま、こんにちは。
FPスキル活用勉強会運営スタッフ(公式サイト管理人)の佐藤です。

奨学金を借りて大学に進学したものの、返済がうまくいかずに滞ってしまうという話を、最近はたびたび見聞きします。
さて、そういった方の相談を受けたときに、あなたはどのようなアドバイスをするでしょうか?


この観点で記述した、あるFPの記事があります。
まずは、こちらを読んでみてください。
以下では、この記事を読まれた前提で、話を進めていきます

【家計が苦しく奨学金を返せない時の注意点3つ】
http://allabout.co.jp/gm/gc/463979/


いかがでしたでしょうか。
私はこの記事を読んで、FPとしてアドバイスをする上で大切な観点が抜け落ちていると感じました。
残念だと思ったポイントは、次の通りです。

・読者が理解できない感覚的な表現を使っている
・実現困難なアドバイスが含まれている
・返済に困った人に対するプランニングの話がない

この3つについて、詳しく書いていきます。


■読者が理解できない感覚的な表現を使っている

上記記事では、返済困難な度合いを3つに分けて説明しています。しかしその分類が、
・返済困難度ライトな人
・返済困難度ミドルな人
・返済困難度ヘビーな人
と表現されているうえに、その違いがよくわかりません。
返済困難な度合いに応じて対策が異なるなら、その区切りとなるポイントを具体的にわかりやすく説明するべきでしょう。


■実現困難なアドバイスが含まれている

家計が苦しいときは繰り上げ返済をしよう、と記事中で書かれています。
そもそも家計が苦しいときに、多額の繰り上げ返済はできないでしょう。
矛盾した記述です。
返済が困難な人がこんなふうに言われたら、そのFPは頼りになる存在だと思えるでしょうか。


■返済に困った人に対するプランニングの話がない

この記事では、返済に困ったら、返済額を減らしたり返済期間を延ばす制度を利用するよう話が展開しています。
このような制度を伝えることも必要かもしれませんが、しかしFPとして大切なのは、返済に困った方の収支を見直し、生活設計を立て直すための「ファイナンシャルプランニング」を行うことです。
なぜ返済困難な状況になったのかを分析し、今後どのように支出を減らして返済額をねん出するのかを考え、それを伝えることが大切です。
また、就職が困難な方へは、どのような活動をして収入を得る道を切り開いていくかをプランニングすることも大切です。

「FPはお金の制度の話をするのが専門」と考えるFPもいます。
しかし「プランナー」を名乗るのであればもう一歩踏み込み、「お金の話を切り口に、その人の人生の課題を解決する」という視点を持ってほしいと思います。


以上3つの点について書きました。
単にお金の話をするだけではなく、皆様が困った方に対してどのようなアプローチをするべきか、また印象よく相談に乗るためにはどうするべきか、を考えるきっかけになればと思い、この記事を取り上げました。

今後の勉強会でも、困った方に対して何をアドバイスすればよいか、どのような姿勢で接するのがよいか、という観点で学びと体験がある会にしていきたいと思っています。
次回8/13(土)に行う勉強会も、この視点で学びが得られるよう進めていきます。
勉強会の詳細と参加申し込みは、下記のご案内より、よろしくお願いします。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 今後の勉強会の開催予定
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●2016/8/13(土)午前 第5回 家計診断と、家計診断の診断
●2016/8/13(土)午後 第6回 教育費プランニングを踏み込んで考える

グループワークなどを取り入れ、参加者同士で楽しく学べる和やかな雰囲気が
特長です。「楽しくもしっかり学ぶ」「明日から役立つ実践的な学びを得る」を
モットーに開催しています。

・FP6分野の知識を、より実践的に活用していく知識・体験を得たい
・FP知識と技能を活かし、家族・知人・お客様の悩みを解決していきたい
・FPに関連した人脈を広げたい

とお考えの方にとってピッタリの、役に立つオススメの勉強会です。
皆様のご参加を、お待ちしています!

参加申し込み、勉強会の詳細はこちらから:
http://money-study.net/life-plan/session/
※PCスマホ両対応のサイトです。

posted by FPスキル実践活用勉強会スタッフ at 05:42| Comment(2) | TrackBack(0) | ライフプラン・家計
この記事へのコメント
宮崎県在住です。FP協会宮崎支部に所属しています。
普段は事業会社に勤めています。63歳です。
奨学金の返済に困った方や生活困窮者に対して、
まず、相談者の話を十分に聞く事。家族状況・収入・支出を尋ねる。
順次ゆっくりと、生命保険の加入の有無。相談者の年齢によるが不動産の有無、
年金加入状況など。を尋ねる。収入は把握しているが、意外と支出があやふやな場合があります。支出を明確にすると無駄を省く事で支払い可能になったり、生命保険を加入していれば内容の吟味は必要ですが、保険会社からお金を借りる事もできる。相談者と一緒に問題解決の糸口を見つけ、今後ライフプランのアウトラインをつくる事が大切だと思います。

Posted by 増田龍彦 at 2016年07月24日 16:09
コメントありがとうございます。
制度の理解だけで解決できる問題ではありませんから、ご指摘の通り、相談者と一緒に問題解決の糸口を見つける姿勢は大切ですね。
Posted by 管理人 佐藤 at 2016年07月24日 17:56
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