2016年06月01日

高年齢雇用継続給付金の存在意義を問う判決、若年者のライフプランニングにも影響が出るかも

みなさま、こんにちは。
FPスキル活用勉強会運営スタッフ(公式サイト管理人)の佐藤です。

先日、東京地方裁判所で、「定年後の再雇用において、業務内容が同じにもかかわらず給与が下がることは違法(労働契約法に反する)」という判決が出ました。
「同一労働同一賃金」を尊重した判決とされています。

 
ところで、定年後の雇用に関する制度として「高年齢雇用継続給付金」があります。
これは、定年後の再雇用において、再雇用後に定年前の給与から下がった場合に、ある一定額を給付してくれる制度です。雇用保険の一つの制度と位置付けられています。

そもそも高年齢雇用継続給付金は、「定年後の再雇用は、給与が下がる」という前提があったからこそ作られた制度です。
というのも、65歳までの雇用継続を義務付けると、企業側の人件費負担がとても大きくなります。
そこで65歳まで雇用を延長する代わりに、再雇用後の給与を下げて対応するという前提をもたせて、65歳までの再雇用を定める法律が成立した経緯があります。

実際、そのように運用している会社がたくさんあるのです。
ところがその前提を覆すかのように、「定年後の再雇用で、給与が下げるのはダメだ」という判決が出たわけです。

同じ仕事なのに、給与が下がることを快く思う労働者は、それほどいないと思います。
定年後の給与の在り方について、今後議論が深まっていくでしょう。
その過程で、雇用保険制度の在り方にも変化が出てくるかもしれませんね。

 
定年後の再雇用で給与を下げてはならない、ということが常識化すると、定年を迎える前段階で「働きに見合った給与しか払わない」「ある一定年齢以降の給与の増額を避ける」と会社側が判断する場合もあるでしょう。

今回の判決は、一見すると労働者側に有利に思えるかもしれませんが、会社側もその対策を講じることができます。
結果として、働き盛りの方のライフプランニングにも影響を及ぼすかもしれません。

再雇用をテーマにしたこの問題について、今後の動きにも注目していきたいと思います。

 

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posted by FPスキル実践活用勉強会スタッフ at 06:08| Comment(2) | TrackBack(0) | 年金・社会保険
この記事へのコメント
本日、FP勉強会に初めて参加しました。 こんな感じの勉強会をずっと探していました。これからFP2級を取得しますが、この勉強会を見つけて嬉しく。参加して楽しかったです。 佐藤さんありがとうございました。
Posted by 井澤 時代 at 2016年06月12日 15:40
昨日の勉強会にご参加いただき、ありがとうございました。
また今後も開催していきますので、またのご参加をお待ちしています。
Posted by 管理人 佐藤 at 2016年06月13日 20:43
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