2017年04月28日

イギリスの新しいISA制度、日本版とどちらが魅力的?

日本でNISA口座の制度が始まってから数年経ちました。
運用益などが非課税となるのが魅力ですね。
私個人的には、NISAで原油や東芝株を買ってしまったことで、損ばかりが積みあがっておりますが・・・

 
さて、NISAは「日本版ISA」とも呼ばれています。
ISAとは、イギリスにある制度「Individual Savings Account」の略で、日本語訳すると「個人貯蓄口座」と呼ばれています。
つまりNISAとは、日本版個人貯蓄口座、というわけです。
言いにくいですね・・・やっぱりニーサのほうがなじめます。

 
さて、イギリスでは新しいISA制度が開始されました。
ライフタイムISAと呼ばれているので、LISAと略されています。
日本のNISAと似ているようでかなり違うところもあります。

まず、運用益に非課税という点はNISAと同じ。

LISAのすごいところは、拠出したお金の25%を、なんと政府が助成してくれるところです。
つまり、資金の8割を自分が出して、あとの2割(8割の25%)を国が出してくれるのです。
いきなりリターン25%からのスタートです。これはすごい。

年間の投資可能額は4000ポンド(これを書いてる時点では日本円で約57万円)だそうです。
日本の120万円より、ちょっと少ない。

助成を受けられる期間は決まっており、50歳まで。
LISAに加入できるのは18歳から。ということで最大32年間、国から助成がもらえます。
投資を早く始めるほど、助成金が多くもらえてお得なのです。

ちなみに日本で似た助成制度としては、中小企業退職金共済がありますね。
こちらは、一人当たり最大5000円/1か月、を1年間だけ国が助成してくれます。
32年も助成してくれるLISAと比べると、見劣りしますね・・・

 
お得なことこの上なし、と思いきや、デメリットもあります。
引き出しは、住宅の取得か老後資金(60歳以降)目的に限られ、目的外で引き出すとペナルティとして投資総額の25%が没収されるそうです。
20%の助成金に対して、没収額は25%。すなわち-5%の損失。
元本割れの可能性が出てきます。

住宅取得と老後資金以外で引き出すとペナルティ、これは日本でいえば財形住宅貯蓄と財形年金貯蓄の制度と似ていますね。

 
以上、簡単にご紹介しました新しいイギリスのLISA制度。
日本のNISAと、どちらが魅力的でしょうか?

私個人的には、計画的に老後資金をためるのなら、助成金付きのLISAのほうが魅力的に見えます。
なんといっても25%の助成金がありがたいですからね。

このように各国の制度を比較してみると、金融商品の良し悪しを見る目が養われ、どういうケースでどの制度を活用したほうが有利になるかの発想力も付きますよ。

 

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posted by FPスキル実践活用勉強会スタッフ at 07:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 金融資産運用・経済